設計技術
企画提案力のある設計技術
創業者中村会長の「金型は図面で9割が決まる」のポリシーをもとに、高精度な製品を即納するための創造的な設計がファベストの特徴です。同じ部品の金型を設計する場合でも、設計者の感性によって金型の設計の完成度は違ってきます。ある部品から最適の金型構成をイメージするには、徹底したデータ重視に加え、独特の感性が必要です。
そうした社風に培われた技術者魂により、当社は数々の難関を突破し、不可能を可能にする業績を積み重ねてきました。
また、任せられた仕事をこなすだけで無く、金型専門メーカーの視点から生産性含めた効率的なソリューションをお客様に提案します。
シミュレーション
シミュレーションにより、
玉成を効率アップ化する
ファベストは、当初からコンピュータによるCAE解析を活用し、開発の効率化を図ってきました。全国的にも早期段階から成形シミュレーションソフトを導入してトライと修正にかかる作業を短縮化。プレス段階で生じるシワ・ワレ・スプリングバックなどの可能性をコンピュータ上で予測し、事前に修正を加えることでNO1トライから完成度の高い製品作りを行っています。
金属加工のシミュレーションには、基礎となる条件が多数あり、その変数の入力次第で結果は大きく違ってきます。そのため、現場のトライによる結果をフィードバックし、どの条件ではこうなる、という実測値によるノウハウをデータベースとして蓄積しています。同じソフトを使っても、当社のCAE解析の精度が高いのは、こうした独自の技術があるからです。
難易度の高い大型の順送型(PRG)、高張力鋼板(ハイテン材)
難易度の高いハイテン部品の大型順送化を
可能にする設計技術および
シミュレーション技術
金型を平らな鉄板に押しつけると変形し、立体的に成型されます。これがプレス加工の原理ですが、鉄板が変形するとき、たくさん伸びる部分と、余り伸びない部分の差が出てきます。特に高張力鋼板 (ハイテン材)は複雑な素材特性を持つため、プレス実機での複数のトライと修正が必要でした。一般材では可能な金型でも、ハイテン材ではスプリングバックなどにより、修正が必要でした。
ファベストではCAE解析を進め、NC加工する段階でハイテンに対応出来る精度を確保。シミュレーションソフトに独自のデータベースを直結することで、トランスファーはもちろん、難易度の高い大型の順送型(PRG)でも、高いレベルのハイテン材使用を可能にしています。
ファベスト独自のFMS
ファベスト独自のFMS
金型は、基本的に個別注文に応じた一品生産のため、自動化や即応化が困難でした。そのため、ファベストでは金型製作の自動化に以前から取り組んできました。新たな技術開発を重ね、ファベスト独自の「FMS」(=Fullyautomated machining system of module)として実用化に向けて取り組んでいます。
「FMS」は、「モジュール化された単品(ブロック)の自動無人加工システム」の略称です。ソリッド(3D)により設計された金型の単品(ブロック)を見込みを入れたCAD/CAMデータに基づいてNC工作機械により無人自動製作します。鋳物製造と平行して加工し、鋳物完成時に即座に単品を組付けし、トライに進めます。
「FMS」により、単品ごとの迅速な交換が可能になります。海外の生産工場で使われている金型のサポートに関しても、スペア部品の即納体制が整うことになります。